就職後に後悔したくないあなたへ【新人看護師の必需品13選】

「新人看護師の必需品って何?」

「就職後に買っとけば良かったと後悔したくない…。」

「必需品を揃える上で気をつけるポイントは何?」

このような疑問にお答えします。

看護師の持ち物は多く、何から揃えて良いかわかりにくいと思います。私も就職前に買い揃えましたが、後で不要だったと思うものもありました。

そこでこの記事では、皆さんと同じように新人看護師を経験した私が、以下について詳しく解説します。

  • 新人看護師の必需品
  • 必需品の具体的な使い方と購入時の注意点

必需品を揃えて就職日を迎えるだけでも、安心感が違います。この記事を参考に、必需品の購入を検討してみてください。

新人看護師の必需品13選!働き始めて困らないためにも要チェック

これから看護師を始める方にとって、必需品が何かは気になります。働き始めて、必要なものが足りなかったとなると、後悔したり、不安になったりします。

そこでこの章では、新人看護師の必需品13選について紹介します。

実際の使い方と注意点を解説するので、ぜひご活用ください。

1. メモ帳

看護服のポケットに入る大きさのメモ帳は必需品です。

メモをしておけば、仕事終わりに振り返りや次の勤務までの予習や復習をする材料として使えるからです。

看護師の業務は日々忙しく、分からないことを都度立ち止まって考える時間はありません。先輩も忙しい看護業務のなか時間を割いて指導をしてくれています。そのため、メモに残しておき、後で振り返れるようにしておかなければいけません。

メモをとるメリットは、以下の通りです。

  • 振り返りや予習・復習に活かせる
  • 自分で調べて学ぶ姿勢が身に付く
  • 先輩から仕事に対する真面目に取り組んでいると評価されやすい

看護服のポケットに入る大きさなので、A6サイズが良いでしょう。医療・個人情報はできるだけ避けてメモが必要です。万が一記載した物が落ちてしまうと、個人情報の流出問題になるため、ページ同士がのりで固定されているタイプのメモ帳を選びましょう。

2. ボールペン

ボールペンは必須です。

業務中にメモしたり、正式な書類へサインしなければいけなかったりと、ボールペンを使う機会が何かと多いからです。

おすすめは3〜4色ボールペンです。色分けがすぐにでき、1本で済むため持ち物がかさばる心配もありません。看護服のポケットにはボールペン以外にもたくさんの必需品を収納するため、コンパクトにまとめる狙いもあります。

注意点は、最近流行りの消せるボールペンではなく、ゲルインクペンにすることです。特に正式な文章へのサインは、改ざん防止のため、消えないボールペンで記載する必要があります。手術や検査の同意書は、医師とともに看護師のサインも必要な場合もあります。

3. バインダー

立った状態でも綺麗にメモを取れるバインダーも看護師の必需品と言えます。

最初は先輩にシャドーウィングをしながら看護技術や病院業務を教えてもらいます。行く先々で新たに覚えなければいけないことも多く、忙しい看護業務の中、都度座ってゆっくりメモをする時間はありません。

また、ポケット付きのバインダーなら書類をまとめられ、個人情報の管理もできるメリットがあります。ポケットや手に持って移動すると、落としたり、他の患者の書類と入れ替わったりするなどの不備が生じます。適切に個人情報を取り扱えるためにも、バインダーは必需品になるでしょう。

4. キャップレス印鑑

書類にサインをする際にすぐできる印鑑が必需品です。

そしてキャップレス印鑑であることを強くおすすめします。分離式キャップだと、無くしてしまった場合、患者が誤飲するリスクがあるからです。また床に落としたままだと、転倒の危険因子になりかねません。患者の命を守るはずの看護師が、危険因子を増やしてしまっては本末転倒です。

また、ポケットの中でキャップが取れてインクが付着すると、看護服のシミや汚れの原因になります。日々清潔操作をする看護師にとって、インクだらけの看護服は、患者へ不潔な印象を与えてしまいます。

キャップレス印鑑ならこれらの心配をすべて解消できるのです。

5. ナースウォッチ(秒針付き)

ナースウォッチも必需品です。

患者のバイタルサインを正確に測るために必要だからです。呼吸や脈拍のバイタルサインは、患者の生命維持をアセスメントする非常に重要な情報です。これら情報に不備があると、看護師のアセスメントをもとに指示を出す医師が困ります。そして不適切な指示は、患者に危害が及ぶリスクがあるのです。

おすすめは、秒針付きのアナログ時計です。1秒単位で正確な情報を得られるでしょう。

また、忙しい看護業務は時間との戦いです。そこで常に時間管理をしながら動くためにも、すぐに確認できるナースウォッチを重宝するでしょう。

6. 電卓付きタイマー

タイマー付きの電卓があると看護業務を効率的に行えます。

数秒単位で時間計測をしなければいけない処置や検査があるからです。

例えば、私が勤めていた小児科では、15分毎に5回の採血が必要な成長ホルモン検査がありました。薬剤の関係上、採血忘れは禁物だったため、必ずタイマーを持ち歩いていました。

また電卓があれば、点滴の滴下速度やINOUTバランスの計算ができます。どちらも正確な情報を得るために、必要になります。

7. 医療用ハサミ

医療用ハサミは就職までに必ず購入しましょう。

医療用ハサミなら先端部分にカバーがついています。そのため、患者の皮膚に近い箇所のテープを切るときなどでも無闇に傷つける心配がありません。

この他にも包帯や固定用ネットを切ったりすることも多いため、ハサミは必需品と言えます。

8. 聴診器・ペンライト

聴診器・ペンライトは必需品です。

言うまでもなく聴診器は患者の心音・呼吸音以外にも腸蠕動音を聴取するのに使います。目で見た情報以外にも、患者の状態をより詳しく把握できる聴診器は看護師には欠かせない存在です。

ペンライトも同様に必要です。特に脳神経外科・内科の患者の観察をする場合、瞳孔反射の確認をします。また、医師の処置中に明かりがほしいと言われ、すぐに照らせると気が利く看護師になれるでしょう。

日頃から使用頻度が高い聴診器とペンライトは必ず準備しておきましょう。

9. 駆血帯

採血で血管の場所を探るために使う駆血帯も看護師の必需品の一つです。

毎日のように大量の採血・ルート確保があるため、自分の駆血帯があると何かと便利に感じます。私が以前働いていた職場も病棟にいくつか置いてありました。しかし、使いたい時にないことが多く、不便だと感じ、購入しました。

そして購入するならベルト式の駆血帯をおすすめします。もちろん昔からあるゴムチューブの駆血帯も悪くはありませんが、縛った時に患者の皮膚を巻き込みやすく、損傷のリスクがあります。

特に小児や高齢で皮膚の脆弱が著しい方には注意が必要です。チューブ式に拘るなら、駆血帯と皮膚の間にガーゼを噛ますなど、患者を守る工夫をしましょう。

10. スケール・ポケット参考書

スケール・ポケット参考書を準備しておくことも必要でしょう。

忙しい業務の中、すぐに確認できるスケールや参考書があれば便利です。分厚い参考書を持ち歩いたり、休憩室に確認しに行ったりする時間はありません。一方でエビデンスに基づいた看護をするために、不明瞭なまま処置を行うのは危険です。

そこでスケール・ポケット参考書が重宝されます。安心感を持って仕事ができるアイテムとしても活用できるでしょう。

11. 収納ケース

収納ケースがあれば、持ち物が多くても持ち歩きに不便しないでしょう。

この章で紹介する必需品だけでも10個以上あり看護服のポケットに収納しきれません。そこで必需品を持ち歩くためのショルダー式の収納ケースを持っておくと便利でしょう。注意点は、洗い替えができることです。

看護師は1日に複数人の患者を受け持ちます。感染症の患者も居るため、収納ケース自体が感染経路になってしまうリスクがあるのです。そのため洗い替え可能であり、日々清潔が保てる素材にしましょう。

12. キャラクター物・カラフルな文房具

小児科ならキャラクター物・カラフルな文房具を持っておくと、役立つことがあります。

患児との関わりや処置の際に緊張感を和らげる道具として使えるからです。

私は新卒で小児科・小児外科に配属であり、これらを重宝しました。

患者は、病気から来る痛みや不安と戦いながら療養生活を送っています。検査や処置をするとなると、恐怖を感じる子どもも少なくありません。少しでも不安な気持ちを和らげ、確実に検査を行うためにも、便利な道具になるでしょう。

13. ペアン

必ず必要ではありませんが、ペアンがあれば便利でしょう。ぺアンとはハサミと同じ形状で、主に外科手術で血管を遮断するのに使う医療物品の一つです。

看護師なら点滴や胸腔ドレーンの遮断に使います。その他、点滴の接続が外れない場合や、処置などの操作で片方を固定しなければいけない場合などに用いられます。

プラスチック製で簡易的なものも販売していますので、購入しても損はないでしょう。

看護師の必需品を準備する際の4つの注意点

看護師の必需品を準備する際は、以下の4つに注意しましょう。

  1. チェーンやキーホルダーが付いている
  2. 鋭利な物は避ける
  3. 収納ケースは洗い替えができる
  4. 多機能物品で持ち物を減らす

患者の命を守るために必要なことも含みますので、ぜひ参考にしてください。

1. チェーンやキーホルダーが付いている

チェーンやキーホルダー・キャップレス印鑑など、持ち物が紛失しないための管理が必要です。

特に刃物などの医療用ハサミや口に入る大きさの印鑑キャップは、医療事故の素になるからです。

例えば、判断能力に乏しい精神科患者がハサミを振り回したり、自殺をするための道具にしたりする可能性は十分に考えられます。

印鑑のキャップなど口に入る大きさのものなら、認知症患者の誤飲のリスクになるでしょう。厚生労働省の「医療事故の再発・類似事例に係る注意喚起について」によると、患者がPTPシート(錠剤が入ったフィルム包装)を誤飲したという事例もあります。

このように、看護師が持ち物を管理できていないだけで命に関わる事故のリスクを高めます。病気で正常な判断が難しい患者もいるため、事前にリスクマネージメントしていく必要があるのです。

出典:厚生労働省/医療事故の再発・類似事例に係る注意喚起について P1

2. 鋭利な物は避ける

鋭利なものを避けましょう。

例えば、ハサミなら医療用を選んだり、カッターなどの刃物は極力持ち歩かないように工夫したりする必要があります。業務上必要であるなら、チェーンやキーホルダーで持ち物の管理ができる準備をしましょう。

剃毛(バリカンで剃ること)などで刃物を使うなら、病棟管理とし、患者の手が届かない場所に保管が必要です。

また優肌絆(医療用のテープ)を切るためのテープカッターは、使用後は刃先が収納できるものを購入しましょう。

3. 収納ケースは洗い替えができる

看護師自らが感染経路にならないためにも、ショルダー式の収納ケースは洗い替え可能なものにしましょう。

医療・看護の現場はウイルスや細菌、排泄物などの汚れと常に隣り合わせです。もちろん収納ケースも日を追うごとに汚れ、細菌やウイルスが付着することも考えられます。私たちにとっては全く害のない菌でも、患者によっては日和見感染(普段なら問題ないが、抵抗力がない時に発症する病気)の原因にもなります。

例えば、白血病により白血球数が減少していると、免疫力の低下から感染や重症化のリスクが非常に高くなります。最悪の場合、命を落とす危険性もあるのです。

そのため、常に清潔を保てる収納ケースを選ぶ必要があるのです。

4. 多機能物品で持ち物を減らす

多機能物品で持ち物を最小限にしましょう。

持ち物が多いと移動や介助の邪魔になったり、必要なものをすぐに取り出せなかったりと不備が生じるからです。

例えば、移動中にポケットから物が溢れて床に落ちると拾う時間が無駄です。落とし物に気づかず、患者が拾って口に含むと、医療事故の原因になりかねません。移乗介助をする時に胸ポケットに沢山のペンがあると、患者の顔に当たり怪我の原因になります。

具体的な対策として、4色ボールペンでコンパクトに持ち歩くと良いでしょう。

そこまで高価なものではないので、購入しておきましょう。

【必見】新人看護師が職場で気に入られる3つの行動

新人看護師が職場で気に入られる行動は、以下の3つです。

  1. 礼儀正しい
  2. 指導内容をメモして後で振り返りができる
  3. 初めての仕事には積極的に参加させてもらう

職場で気に入られると、質問したり、協力してもらったりできるので、働きやすくなります。これら3つの行動ができるようになっておきましょう。

1. 礼儀正しい

礼儀正しい新人は、第一印象が良く、職場のスタッフから受け入れられやすいでしょう。

特に挨拶やお礼をきちんと言える事は、社会人として当たり前のマナーです。挨拶や感謝の気持ちを伝えられる人は、職場のスタッフから受け入れられやすく、良好な人間関係も築けるでしょう。

看護師はチームで動く仕事です。患者にとって最良の医療や看護は何かをチームで話し合い、協力し合って提供していきます。決して一人でできる物ではないため、日頃からスタッフと関係作りをしておく必要があります。

また、仕事で困った時も相談しやすい関係作りをしておくことで、危険やインシデントを回避できるメリットもあります。

礼儀正しいとスタッフに気に入られ、働きやすい職場環境にもなるので、ぜひ意識してみてください。

2. 指導内容をメモして後で振り返りができる

指導内容をメモに残して、後で振り返れるようにしましょう。

先輩は忙しい看護業務の時間を裂き、時に残業をして新人の指導を行います。予習・復習ができ、日々成長を感じられる後輩は期待され、指導にもより力を入れてもらえるでしょう。また、先輩からの信頼を得ることにも繋がります。

新人にはその都度振り返るだけの時間や余裕はありません。メモしておかないと、あとで何について振り返るかが分からなくなります。

私は新人の頃、業務中に「ここだけは必ず振り返ってきて」と先輩に言われたことをメモせず、振り返りを忘れるため、後で苦い思いをした経験があります。

メモ帳に書き残す作業は数秒で可能であり、後で振り返る材料にできるため、必ずしましょう。

3. 初めての仕事には積極的に参加させてもらう

初めての仕事に積極的な姿勢は、先輩や病棟スタッフから見ても好印象になります。

仕事の覚えが良くなるだけでなく、早く一人前になりたいという意欲の表れやアピールにも繋がります。また、積極的に仕事に取り組んでいる後輩には、色々な経験をさせてあげたいと先輩からの声がかかりやすくもなります。

仕事は誰かに指示されて行うものではなく、自ら課題を見つけて動くものです。積極的に参加することで、自分で考えて行動する能動性も身につき、指示待ち看護師にならずに済むでしょう。

また先輩に質問できる新人の頃に、色々な処置やケアに参加して経験値を上げておきましょう。2年目になると後輩が入るため、質問がしにくくなったり、処置やケアに入る機会が減ったりします。

初めての仕事には積極的に参加させてもらい、職場スタッフから一目置かれる存在になりましょう。

まとめ:看護師の必需品はお守り!職場で受け入れられる後輩になろう

以上、新人看護師の必需品とその使い方について、詳しく解説しました。

今回紹介した必需品は一例です。そのため、実際に働くようになったら、自分なりにカスタマイズしていきましょう。必需品が揃っていても、使いこなさなければ意味がありません。

また看護師はチームで行う仕事であるため、職場のスタッフとの関係も大切です。人間関係がギクシャクして働きにくいとなると、日々ストレスを感じてしまいます。そこで新人看護師が職場で気に入られる行動を参考に、先輩から応援されるような新人になりましょう。

看護師の必需品を揃えて、心の準備するためにこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

秋山 京洋

秋山 京洋

広島県立三次看護専門学校卒業。看護師免許取得。小児科や一般外科病棟を経験。現在は臨床で培った知識やスキルを活かしてライターとして活動中。執筆業以外にもKindle本の出版や絵本制作など精力的に活動の場を広げている。

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